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WSL2 + Docker + Xdebug + PHP Debug(Visual Studio Code)を使ってPHPをデバッグする

WSL2 + Docker + Xdebug + PHP Debug(Visual Studio Code)を使ってPHPをデバッグします。

日頃、VSCodeの「PHP Debug」を使ってデバッグを行っていたのですが、WSL2とDockerの環境下ではちょっとした設定が必要だったので、メモとして残しておきます。

ちなみに今回、以下の環境で実現しました。

  • Docker Engine 20.10.17
  • PHP 7.3.33
  • Xdebug 3.1.5
  • Windows 11 Home
  • Ubuntu 22.04
  • Visual Studio Code 1.63.2

WSL2でUbuntu上にソースを展開し、Dockerでマウントして開発しているプロジェクトを想定しています。

Xdebugのインストール

DockerのPHPコンテナにXdebugがインストールされてない場合、以下のコマンドでインストールします。

# pecl install xdebug && docker-php-ext-enable xdebug

Dockerfileに以下を追記すれば、未インストール時にインストールできます。

RUN bash -c '[[ -n "$(pecl list | grep xdebug)" ]]\
  || (pecl install xdebug && docker-php-ext-enable xdebug)'


次に、Xdebugを設定します。
以下の設定ファイル、例えば「./docker/php.ini」を用意します。今回の設定内容はXdebug 3.xです。3.xと2.xで項目が異なるので注意が必要です。

[xdebug]
xdebug.mode=debug
xdebug.start_with_request=yes
xdebug.discover_client_host=false
xdebug.client_host=host.docker.internal
xdebug.client_port=9003
xdebug.idekey="VSCODE"

この設定を有効にするため、コンテナビルド時に設定ファイルをマウントします。docker-compose.ymlに以下を追記します。ファイルパスは適宜調整してください。

version: '3.8'
services:
  app:
    (中略)
    volumes:
      - ./docker/php.ini:/usr/local/etc/php/php.ini

インストールが成功してるかどうかは、コンテナからphpinfo、またはコマンドラインからPHPのバージョンを出力すると確認することができます。

# php -v
PHP 7.3.33 (cli) (built: Mar 18 2022 03:13:08) ( NTS )
Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group
Zend Engine v3.3.33, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies
    with Xdebug v3.1.5, Copyright (c) 2002-2022, by Derick Rethans

VSCodeプラグインインストール

VSCodeのプラグインで、WSL2のUbuntu上のソースを管理する「Remote – WSL」をインストールします。今回、こちらの解説は割愛します。
Remote – WSL – Visual Studio Marketplace

さて、VSCodeの左メニューから「拡張機能」のアイコンをクリックして、「PHP Debug」を検索してインストールします。
PHP Debug – Visual Studio Marketplace

次に、デバッグ設定ファイル「.vscode/launch.json」を用意します。
設定ファイルがない状態で、VSCodeの左メニューから「実行とデバッグ」アイコンをクリックすると、「実行とデバッグをカスタマイズするには、launch.jsonファイルを作成します。」というメッセージが表示されるので、メッセージをクリック、さらに「PHP」を選択してファイルを生成します。
以下、生成したファイルのデフォルトの内容です。

{
  "version": "0.2.0",
  "configurations": [
    {
      "name": "Listen for Xdebug",
      "type": "php",
      "request": "launch",
      "port": 9003,
    },
(以下、今回はは不要なため削除してもかまいません)

ファイルを編集して、項目「hostname」と「pathMappings」を追記します。「workspaceRoot」はVSCodeのルートです。コンテナのルートに合わせて、該当のソースが特定できるように設定します。

{
  "version": "0.2.0",
  "configurations": [
    {
      "name": "Listen for Xdebug",
      "type": "php",
      "request": "launch",
      "port": 9003,
      "hostname": "localhost",
      "pathMappings": {
        "/var/www/html/":"${workspaceRoot}"
      }
    },

PHPデバッグ

以上で準備は整ったので、実際にデバッグしてみます。
VSCodeの左メニューから「デバッグ」のアイコンをクリックして、ヘッド部分のプルダウンから「Listen for Xdebug」を選択し、緑色の再生ボタンをクリックすると、デバッグモードがスタートします。

ブレイクポイントなどを設定すれば、処理中の変数の中身など参照できました。

B!

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