WindowsXPにFTPサーバを立てる機会があったので、その時の作業メモです。
WindowsでFTPサーバを導入するのには、どこからかパッケージをダウンロードしなければならないと思っていたのですが、IIS(Internet Information Services)が標準で用意されており、FTPサーバ以外にもWebサーバやメールサーバのサービスが利用できるようです。
IISは、Windows 2000 Professional、Windows XP Professional、Windows Vista、Windows 7を対象に用意されています。ただ、デフォルトでインストールはされていないので、コンポーネントの追加をする必要があります。今回はWindows XP Professionalの例です。
IISコンポーネントの追加
WindowsXPでIISコンポーネントを追加するためには、WindowsXPのインストールCDが必要です。
スタートメニューから「コントロールパネル」⇒「プログラムの追加と削除」をクリックし、開いたウィンドウから「Windowsコンポーネントの追加と削除」を選択します。するとWindowsコンポーネントウィザードが起動するので、「インターネットインフォメーションサービス(IIS)」を選択して、コンポーネント追加を実行します。
Windowsファイアウォールの設定
サービスを立ち上げただけでは、Windowsファイアウォールにブロックされて外部からサービスにアクセスできないため、アクセス許可の設定をします。手順は以下の公式サイトを参照してください。
Windows ファイアウォールを設定したまま、IIS のサービス提供を有効にする方法
今回はFTPサーバのみの利用なので、その他サービスについては割愛します。
FTPサイトの設定
実際にどのディレクトリをFTPサーバとして公開するかを設定します。
スタートメニューから「コントロールパネル」⇒「管理ツール」⇒「インターネットインフォメーションサービス」をクリックします。開いたウィンドウの左のツリーから「FTPサイト」⇒「既定のFTPサイト」を選択します。右クリックでプロパティを開き「ホームディレクトリ」タブを選択して、FTPで公開するディレクトリを設定します。
ここで、WindowsXPの場合は、公開できるFTPサーバが1つと制限があるようです。恐らく、Windows Server系のOSだと制限はないんでしょうね。
これで一通り作業は完了です。他のPCから「ftp://(FTPサーバのIP)/」にアクセスしてフォルダの内容が表示されれば成功です。
FTPサイトのプロパティから「ほかのコンピュータにある共有ディレクトリ」を選択すれば、FTPサーバを経由してNASなどにアクセスできるのなど、使い方次第で意外とWindowsのFTPサーバも便利かもしれません。