IIS(Internet Information Services)を利用して、WindowsXPをFTPサーバにする方法を紹介しました。
WindowsXPをFTPサーバとして利用する(IIS編)
ただ、XPの場合はFTPで公開できるディレクトリが1つに制限されています。また、Windows特有のユーザ管理もめんどくさいです。どうもWindowsのユーザ管理の概念は分かりにくい。
そこで、他のソフトウェアなどないかと探していたら、意外と近くにありました。
それは「FileZilla」です。FileZillaは日本語プロジェクトが存在し、以下のサイトでダウンロードすることができます。
FileZilla プロジェクト日本語トップページ – SourceForge.JP
「意外と近くに」というのは、FileZillaはXAMPPに組み込まれているんですね。XAMPPは普段から業務で活用しているので、まさに灯台下暗しでした。
今回は、上記サイトで最新版をインストールするのではなく、XAMPP for Windows 1.7.2に組み込まれているFileZilla 0.9.32 betaを使ってFTPサーバを立ち上げたいと思います。XAMPPはインストール済みを前提とします。
FileZillaを起動する
XAMPP Control PanelからFileZillaの「Start」をクリックします。基本的に、これだけで起動は完了です。
最初だけ、ファイアウォールのポートブロックのアラートなどが表示される場合がありますが、そのときは「ブロックしない」を選択します。また、好みによると思いますが、私の場合はサービスに登録せずに、毎回手動で起動します。
ユーザを設定する
上図のXAMPP Control PanelからFileZillaの「Admin」をクリックして、管理画面を開きます。FileZilla管理画面メニューから「Edit」⇒「Users」を選択すると以下の画面が開きます。
Usersでユーザの追加、削除などを行います。また、ユーザを選択した状態で、Account Settingsからユーザの有効/無効、パスワードなどを設定します。
FTPで公開するディレクトリを設定する
管理画面からShared foldersを選択します。
ディレクトリの設定はユーザ毎に設定できます。例えば図のように、anonymousを選択し、Shared foldersに「E:」をセットし、読み書き権限にチェックを入れます。
すると「ftp://localhost/」にアクセスすると「E:」の中を参照することができます。もちろんanonymousにパスワードを設定した場合、認証をパスしなければアクセスできません。
aliasを使って複数ディレクトリを公開する
上記のようにaliasを使えば、複数のディレクトリを公開することができます。「H」マークのついているホームディレクトリ「E:」は、先ほどと同様に「ftp://localhost/」でアクセスできます。aliasに「E:c_drive」を設定した「C:test」には「ftp://localhost/c_drive」でアクセスすることができます。
Windowsファイアウォールに例外設定
Windowsファイアウォールにより外部からのFTP接続が遮断される場合があります。その場合は、Windowsファイアウォール設定画面を開き、例外プログラムに「(インストールフォルダ)xamppFileZillaFTPFileZilla Server.exe」を追加登録しておきます。
ネットワークドライブも公開できるので、LAN内の必要なフォルダを、1つのFTPサーバでまとめて公開するといった使い方もできそうですね。
FileZillaのほうがIISなんかよりよっぽど柔軟性があって便利です。
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