レンタルサーバ「さくら(スタンダードプラン)」にSubversion環境構築
前回はレンタルサーバであるCORESERVERにSubversionをインストールしましたが、今回は知人からの相談で、さくらレンタルサーバへのSubversionにチャレンジしてみました。
作業するにあたりターミナルなどコマンド入力が可能な環境が必要なのですが、今回はputtyを使用しました。サーバにはFTPで「/home/user/.ssh」へのアクセスが可能なのでsshの鍵を置いた後に、puttyで接続可能となるはずです。
ソースのダウンロード
まずは、作業ディレクトリを作成、ソースをダウンロード、そして解凍します。現在時点で、最新のソースは1.6.12でしたので、それをインストールします。
cd mkdir ./src mkdir ./src/svn cd ./src/svn wget http://subversion.tigris.org/downloads/subversion-1.6.12.tar.gz wget http://subversion.tigris.org/downloads/subversion-deps-1.6.12.tar.gz tar xzf subversion-1.6.12.tar.gz tar xzf subversion-deps-1.6.12.tar.gz
インストール
次にインストール先を設定して、makeを実行します。インストール先は任意ですが、今回はホームディレクトリの「/subversion」とします。
cd subversion-1.6.12 ./configure --prefix=$HOME/subversion gmake prefix=$HOME/subversion gmake prefix=$HOME/subversion install
リポジトリの作成
こちらも任意ですが「/svn/repos」にリポジトリを作成します。
cd mkdir ./svn cd ./svn $HOME/suubversion/bin/svnadmin create repos
リポジトリに接続
TortoiseSVNなどSubversionクライアントから以下のパスで接続することができるはずです。
svn+ssh://user@user.sakura.ne.jp/home/user/svn/repos
パスが長い、パスワード入力が聞かれる場合は、puttyとPageantを利用した方法で解消できます。
例えばputtyでセッション名「user」でサーバへの接続を保存しておきます。この時、「接続」⇒「SSH」⇒「認証」の「Pageantを使って認証する」にチェックを入れておきます。
次に、サーバ側の公開鍵「/home/user/.ssh/authorized_keys」への記述ですが、以下のように設定しておきます。見やすいように改行していますが、実際は1行で書きます。
command="/home/user/subversion/bin/svnserve -t --tunnel-user=user -r /home/user/svn/repos" ssh-rsa (=============鍵の内容===============)
すると、Pageantで鍵を設定した状態で、パスワードなしで以下のパスでリポジトリにアクセスすることができます。
svn+ssh://user/
こちらのほうがだいぶすっきりしますね。