今回は、前回
ubuntuでbind9インストール – http://blog.he-ron.jp/2009/12/ubuntubind9.html
の続きでbind9の設定です。
前提として、以下の環境の構築を想定したとします。
・ネットワークアドレスが「192.168.1.x/255.255.255.0」
・デフォルトゲートウェイが「192.168.1.1」
・開発環境「192.168.1.2」にドメイン「xxx.dev.lc」を割り当てる(xxxは任意)
・DNS自身のIPアドレスは「192.168.1.3」
まず「/etc/bind/named.conf.options」を開き、「xxx.dev.lc」以外は通常のDNSを参照しにいくように、転送設定を追記します。
forwarders { 192.168.1.1; };
次に同階層にネットワークアドレスに応じて設定ファイル「/etc/bind/db.192.168.1」を新規作成し、以下のとおり記述します。
$TTL 604800 @ IN SOA localhost. root.localhost.( 20091118; Serial 604800; Refresh 86400; Retry 2419200; Expire 604800 ); Negative Cache TTL ; @ IN NS ns.dev.lc. 2 IN PTR localhost. 2 IN PTR ns.dev.lc.
開発用のドメインに応じて設定ファイル「/etc/bind/db.dev.lc」を新規作成し、以下のとおり記述をします。
; ; BIND reverse data file for dev.lc zone ; $TTL 604800 @ IN SOA ns.dev.lc. root.dev.lc. ( 2009111801; Serial 604800; Refresh 86400; Retry 2419200; Expire 604800 ); Negative Cache TTL ; IN NS ns.dev.lc. IN A 192.168.11.2 * IN A 192.168.11.2
ここで、それぞれのファイル「db.192.168.1」は逆引き、「db.dev.lc」は正引きを設定したことになります。
この2つのファイルを以下のように「/etc/bind/named.conf.local」に設定します。
zone "dev.lc" { type master; file "/etc/bind/db.dev.lc"; }; zone "1.168.192.in-addr.arpa" { type master; file "/etc/bind/db.192.168.1"; };
最後にbind自身を再起動して、これらの設定を有効にします。
DNSが正しく動いているかどうか確認として、Windowsでネットワーク設定を開き、「優先DNSサーバ」に「192.168.1.3」、「代替DNSサーバ」に「192.168.1.1」を設定します。
例えば、「192.168.1.2」がWebサーバとして稼動しているとき、ブラウザから「http://www.dev.lc/」でアクセスできればOKです。
基本的な設定は以上です。
本格的な運用にはもう少し勉強が必要です。。。
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