少し前にWindowsのRubyでSassの環境を構築しました。
WindowsでRubyをインストールしてSassの環境を構築する
しばらく使ってみて、Sassで開発進めよう!という気にはなったのですが、手動でコマンドを実行しないといけない点や、ファイルごとにコマンドを実行する点、これを自動化できたらより作業が捗るだろうなと思い、Node.js + Atomの環境も試してみることにしました。
Atomは私が普段から使用しているエディタです。
Atomのプラグイン「sass-autocompile」を使えば、scssファイルを保存したと同時に自動でcssファイルにコンパイルしてくれるようです。
「sass-autocompile」はNode.jsとnode-sassを利用するプラグインなので、早速インストールします。
ちなみに、今回構築した環境は以下の通りです。
- Windows 10 Home 64bit
- Node.js 8.9.4 64bit
- Atom 1.23.3
Node.jsをインストール
まずWindowsにNode.jsをインストールします。
Node.js
公式サイトにアクセスすると「8.9.4 LTS Recommended For Most Users(安定版)」と「9.4.0 Current Lastest Features(最新版)」が表示されるので、安定版をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを実行してインストールを実行します。インストールには特にオプションなど選択はありません。「次へ」で数分で完了します。
コマンドプロンプトからNode.jsの動作を確認します。
以下のコマンドを実行して、バージョン情報が表示されれば成功です。
> node -v v8.9.4
次にNode.jsのパッケージ管理コマンドであるnpmコマンドのバージョンを確認します。
> npm -v 5.6.0
node-sassをインストール
npmコマンドを使ってnode-sassをインストールします。
> npm install -g node-sass C:\Users\user\AppData\Roaming\npm\node-sass -> C:\Users\user\AppData\Roaming\npm\node_modules\node-sass\bin\node-sass > node-sass@4.7.2 install C:\Users\user\AppData\Roaming\npm\node_modules\node-sass > node scripts/install.js Downloading binary from https://github.com/sass/node-sass/releases/download/v4.7.2/win32-x64-57_binding.node Download complete ] - : Binary saved to C:\Users\user\AppData\Roaming\npm\node_modules\node-sass\vendor\win32-x64-57\binding.node Caching binary to C:\Users\user\AppData\Roaming\npm-cache\node-sass\4.7.2\win32-x64-57_binding.node > node-sass@4.7.2 postinstall C:\Users\user\AppData\Roaming\npm\node_modules\node-sass > node scripts/build.js Binary found at C:\Users\user\AppData\Roaming\npm\node_modules\node-sass\vendor\win32-x64-57\binding.node Testing binary Binary is fine + node-sass@4.7.2 added 185 packages in 634.22s
外出先で実行したのでダウンロードに時間がかかったかな。。。5分ほどかかりました。
以下のようにnode-sassコマンドでバージョンが確認できればインストール成功です。
> node-sass -v node-sass 4.7.2 (Wrapper) [JavaScript] libsass 3.5.0.beta.2 (Sass Compiler) [C/C++]
sass-autocompileをインストール&設定
Atomに「sass-autocompile」をインストールします。
sass-autocompile
Atomを起動して「Install Packages」から「sass-autocompile」を検索して、インストールを実行します。
主な設定項目です。
Compile on Save | scssファイルを保存すると同時にコンパイルしてくれます。今回の目的がこれなのでオンにします。 |
---|---|
Compile with ‘compressed’ output style | オンにするとcssを圧縮された状態でコンパイルしてくれます |
Filename pattern for ‘compressed’ compiled files | コンパイル後のcssファイル名のルールです。デフォルトでは「$1.min.css」となっており「.min」が付加されますが、特に必要ないので「$1.css」とします。 |
実際にsassを使ってみる
それでは実際にsassの自動コンパイル環境を使ってみます。
ここで、インストールの一連の流れでnode-sassとsass-autocompileが関連付けされていない可能性があるため、一度Atomを再起動します。
Atomを起動し、sample.scssファイルを新規作成し適当にsassを記述します。
Ctrl + Sでファイルを保存すると、自動的にコンパイルされsample.cssが作成されました!成功です!
ちなみにsassの記述に誤りがあると、エラーメッセージが表示されます。
構文チェックも自動でやってくれるので、今後の作業効率がだいぶ上がりそうです。
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