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Twitter API 1.0廃止を受けてWebアプリなどの対応を考える

あけましておめでとうございます!
今年も細く、長くをモットーに続けて参りたいと思いますので、
何卒よろしくお願いいたします。

さて、2014年、初めの話題は、書き溜めておいた少し古い内容です。。。

2012年末にTwitterから公式に「Twitter API 1.1」への移行の告知がありましたが、それに伴い予告通り2013年6月12日に「Twitter API 1.0」が廃止されました。

それに伴い、これまで1.0で作成されたTwitterクライアントやWebアプリなどのサービスが停止するなど、各所に影響が出ているようです。Webを徘徊していると、現時点でも回復せずに、停止したまま放置されたTwitterウィジェットなどもちらほら見られます。

さて、今回、停止してしまったツールをどう復旧すればいいのかということを少し調べてみましたが、大きく以下の2つになると思います。

  • 素直にTwitter API 1.1に移行する
  • ウィジェットに置き換える

それぞれのメリット、デメリットを検討してみます。
また、現時点で、どちらの方法もTwitterアカウントが必要ということを前提に進めます。

素直にTwitter API 1.1に移行する

「Twitter API 1.1」で再開発する方法です。

APIを利用すると、さまざま形でツイートしたり、また、取得したツイートを加工、整理した後に自由な形式で出力したりと、プログラムとアイディア次第でおもしろいコンテンツを生み出すことができます。
1.0もそうでしたが、個人でも自由に開発できるというのがAPIの大きなメリットです。

一方デメリットとして、これまでの1.0の基本となるAPIでは、認証なしでリクエストして結果を得ることができましたが、1.1からは全てのリクエストについて認証が必要になります。
認証にはOAuthという少し複雑なしくみを組み込む必要があり、開発コストがかかります。

また、認証にはTwitterアカウントからアプリケーション登録をして、カスタマーキーやトークンを取得する必要があります。

My applications | Twitter Developers

例えばJavaScriptなどで開発する場合、この情報をソースに持たせることになるのですが、セキュリティ的に危険です。つまり、ブラウザのソース表示から、キーなどが丸見えになるということです。
つまり1.1での開発を採用する場合、PHPなどサーバサイドでの開発に移行するのは必須となるでしょう。

さらに、1.1からはTwitterアカウントが公式でない場合に、APIへのアクセスが15回/15分しか許可しないなどの制限も設けられました。

これらより、1.1での開発はだいぶコストが高くなったといえると思います。

ウィジェットに置き換える

Twitterウィジェットを活用する方法です。

こちらは1.1の移行による影響はありませんが、随時、仕様は変更されているようです。

メリットとしては、Twitterアカウントからウィジェットを作成して、そこで取得したコードを貼りつけるだけで設置できます。

ウィジェット

開発コストは最小限に抑えられますね。

しかし、デメリットとしては、API1.1のようにカスタマイズに限界があり、柔軟性に欠けます。
取得できる情報はタイムラインや、任意のキーワードを含むツイートの検索など限られています。
また、生成されるコードはWebページに設置することを前提にしているので、アプリ開発などには不向きです。
さらに、デザインカスタマイズも限度があり、レイアウトなどに大きな変更を加える事はできません。
デザインカスタマイズについては以下を参照

埋め込みタイムライン | Twitter Developers

まとめ

なぜこのような仕様変更を強行したのか、それは恐らく無限に増えていくTwitterのトラフィックをカットしたかったのではないかと思います。

有能なプログラムや公式アカウントを除き、トラフィックを減らすという意味では、大きな効果があったのではないかと思われます。

一方で、多くのサービスやコンテンツが停止を余儀なくされました。それにより、コンテンツを生み出す開発者が頭をかかえることになったのは事実です。

いずれにせよ今や情報発信ツールとして大きな影響力を持つまでになったTwitter、技術者として今後の動向も注目していきたいと思います。

B!

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